第一章「SDLの基本的な使い方」第一話


さて、今回から具体的なSDLの使い方を解説しながら勉強しようと思います。

まず、最低限プログラムと言える状態にするのに必要なものを整理しましょう。

SDL_Init();


想像つくと思いますが、この関数はSDLの初期化。つまり、SDLを使える状態にするための関数。

#include "SDL.h"

にて使用できます。
実際の使い方は、

int SDL_Init(Uint32 flags);


となっていますが、Uint32 flagsという部分は、「SDLの何の機能を使用可にするか。」を指定します。
(Uint32はintのunsined系(-の値がない。)の32bit(0〜4294967295)という意味)


SDLのどの機能を初期化するかの指定は次の表のとおり。
flagsのところに入れる機能(マクロで指定する。)機能説明
SDL_INIT_TIMER時間(パソコンの内臓時計)を使う機能
SDL_INIT_AUDIO音楽を使うとき。
SDL_INIT_VIDEO映像関係。もっとも使われると思う。
SDL_INIT_CDROMCDを使うとき。
SDL_INIT_JOYSTICKジョイスティックを使うとき。
SDL_INIT_EVERYTHINGすべての機能を使うとき。
SDL_INIT_NOPARACHUTEエラー発生時に安全に終了するために使用。(未調査)
SDL_INIT_EVENTTHREADwindowsではサポートされていないようです。


この関数は返り値があります。
初期化に成功したら0、
失敗したら-1が返ってきます。
では、プログラム例を見てみましょう。 (ちなみに、main関数はWinMainではありませんが、
int main(int argc, char* argv[]) という形で使用します。)

#include <stdio.h> #include "SDL/SDL.h" #pragma comment(lib, "SDL.lib") #pragma comment(lib, "SDLmain.lib") int main(int argc, char* argv[]) { SDL_Init(SDL_INIT_VIDEO); return 0; }

これだけではまだプログラムとしては未完ですが、SDL_Init()の使い方を感じ取れるかと思います。


〜〜第二話へ〜〜